NPO法人蒲郡アスリートコミュニケーションズ(以下「GAC」と略す。http://sports.geocities.jp/gac330/index.htm)は、「子供からシニアまでが文化やスポーツを通じてコミュニケーションすることで、なごやかな社会づくりと心のゆとりが得られる地域社会の一助となる」ことを目的に設立。文部科学省の推進する総合型スポーツクラブの設立を目指している。

P7180059.jpg 郡市では2006年4月より指定管理者制度を導入、一部の公共施設で民間による施設の運営・管理が可能となった。GACは、スポーツ・文化に関係する施 設、市民プール、公園グラウンド等に応募し、同年12月に蒲郡市公園グラウンドの指定管理者に決定。さらに2007年より3社共同で蒲郡市民体育センター 等の指定管理者として市から委託された。東海警備安全保障㈱が代表・警備・保守、GACが受付・管理運営全般、スポーツネットワークアンドクリエイション ズ㈱がテニス管理運営を行う。

P7180060.jpg 郡市では指定管理者制度を導入するに当たって、既に施設全体の管理を委託している施設を中心に指定管理者を募集し、2006年4月より21施設で制度を導 入、さらに2007年4月より19施設で制度を導入した。指定管理者の募集や選定、指定の方法は「蒲郡市公の施設の指定管理者の指定の手続き等に関する条 例」に定めている。06年、07年に制度が導入された施設で指定管理者として活躍しているNPOは唯一GACのみである。NPOの絶対数もあるが、「古い 施設ということもあり、手を挙げるところがなかった・・」(GAC理事長・遠藤朋志さん)。蒲郡市公園グラウンドは野球場、陸上競技場、管理棟から成る敷 地面積71,129㎡の施設で、設立は1973年。

P7180062.jpg 管課である蒲郡市教育委員会体育課は「古い施設なので利用者を増やす必要はない」と考えているようだ。この施設では「料金制」が採用されておらず、利用料 金を市の収入としているのもそのためだと思われるが、GAC側は「利用料金制の方が(経営的にも)楽だ」という。指定管理者制度では、公共スポーツ施設の 管理運営を受託するから自治体が行うべき業務を代行する側面があり、基本的には自治体が委託費を支払う。自治体によっては管理運営に必要となる経費全額を 支払う場合もあれば、必要経費の一部を支払い、残りについては「利用料金制」として、受託者自らが経営努力によって施設使用料で賄う場合もある。利用料金 制の場合には、必要経費を超えた分については受託者収入となるため指定管理者にとって大きなインセンティブになるからだ。地域の活性化、新しい公共の担い 手としてのNPOの存在価値について、行政側の理解が進めば、NPOは持てる能力をもっと自由に発揮できるに違いない。蒲郡市、人口84,000人弱 (07年8月現在)。今はまだ3人だけの小さな中間支援組織「がまごおり市民まちづくりセンター」が動き始めた。今後の行方を見守りたい。

【参考資料】
・「普通地方公共団体は、適当と認めるときは、指定管理者にその管理する公の施設の利用に係わる料金(次項において「利用料金」という。)を当該指定管理者の収入として収受させることができる。」(自治法244条の2第8項)
・「前項の場合における利用料金は、公益上必要があると認める場合を除くほか、条例の定めるところにより、指定管理者が定めるものとする。指定管理者は、あらかじめ当該利用料金について当該普通地方公共団体の承認を受けなければならない。」(自治法244の2第9項)