所在地:愛知県日進市蟹甲町中島277-1

HP:http://shimin-kouryu.net/

<取材協力>

・日進市民グループゆるやかネットワーク(日進市NPO協働促進連絡協議会)
副代表 事務局長 梅村隆さん

・日進市役所 

市民環境部市民交流課 担当課長(にぎわい交流館)志水和典さん、

同市民交流係係長 桜井正弘さん

〔主な施設〕

市民サロン、調理室、団体専用事務室(ブース)、会議室(4室)、和会議室、国際サロン
※同館の利用に際しては登録が必要で、現在制登録団体は200を越えている。

〔主な事業〕

・広く市民が集う市民サロンの運営

・公益市民活動の推進に関する事業
 ・・NPO相談、IT講習会、IT相談

・国際交流の推進に関する事業
 ・・外国人相談

・市民団体によるワンデイシェフの喫茶
 ・・ランチ

〔運営〕市民環境部市民交流課にぎわい交流館


〔現状と課題〕

●にぎわい交流館誕生の背景

日進市は人口増加が進み、人口8万人に迫ろうとしている。人口増加に伴い若い世代の子育て、高齢者の福祉など行政は都市基盤整備に追われる中、市民は自らの生活課題や地域課題解決のために自主的に取り組み、多くのボランティアの誕生を見た。そういう状況の中、2005年11月、市民活動推進のための拠点として「日進市にぎわい交流館」がオープン。


●公設民営→公設公営→公設民営?

設立時はNPO団体のネットワークである「ゆるやかネットワーク」に事務を委託するという位置づけで運営をスタートした(公設民営)。その後、指定管理者制度に移行する方針が出されたが、「ゆるやかネットワーク」の管理者への指定が市議会で否定された。現在は市民部環境課の所管となり、同課が運営(公設公営)している。「ゆるやかネットワーク」は、議会の理解が得られなかった要因として、任意団体としての信頼性を考慮。現在NPO法人の取得に向けて動き始めている。一方、にぎわい交流館が指定管理者制度にふさわしい施設か否かという議論も盛んで、予断を許さない状況である。


●出でよ、中間支援組織!

なお、日進市では、市民会館やスポーツ施設等、市内15か所の施設で指定管理者制度による運営が行なわれているが、NPOが指定管理者になっている例は1件(にっしん子育て総合支援センター)のみである。また、2006年5月には、全国の市町で初となる、市長との間で「協働ルールブック」の採択・共同声明・署名式を138団体との間に行うなど、行政と市民との協働を志向する流れがあり、協働事業も盛んになりつつあるが、NPO団体の側からの提案は少ないのが現状。ここは、中間支援組織の健闘が期待されるところだろう。「ゆるやかネットワーク」には、現在のところ中間支援組織としての自覚はなく、自らを「世話役」と位置づけている。活動内容も理念も異なるNPO同士が連携していくことは容易ではないが、それを乗り越え、中間支援組織としてNPO法人の取得を目指してほしいと願わずにはいられない。
(取材日時=2008年2月7日)