1.調査概要
調査期間:2007年11月~12月
調査対象:杉並区区内で活動する団体
資 料 数:発送数130件、回収数34件 回収率 26.2%

2.調査結果
 具体的データは、別紙 「アンケート集計結果(データ編)」(以下、データ編)による。
1)回答団体の規模等の概括
①回答団体の内、法人比率79.4%、任意団体比率20.6%
②事業規模
 年間規模は0円から1億円までと巾が広い回答が寄せられたが、金額回答があった31団体の合計は71,127万円、1団体平均2.294万円となっている。更に事業規模が1,000万円を超える団体を計数すると半数近い16団体であった。
③事務所について
・広さ:別紙 データ編の2項 1)参照
 半数以上が30㎡未満の小規模事務所であるが、一方で40㎡以上の広さを持つ団体が24.2%あり、2極化傾向が見られる。
・事務所家賃:別紙 データ編の2項 2)参照
 半数を超える51.5%が家賃無料の事務所である一方で月額10万円以上の家賃を支払っている団体が6団体(18%)あり、これも2極化の現れと考えられる。
・職員数:別紙 データ編の2項 3)参照
 ほぼ半数が何らかの形で職員を抱えていて、「いる」と答えた団体の平均職員数は13.5人となる。内、正規職員の占める割合は21.6%であり、現場戦力はパート、アルバイトに支えられていることがわかる。なお、今回のアンケートではボランティアについては尋ねていないが、中に「職員は置かず、理事や会員で都度協力しあって活動している」と回答欄の空きスペースに書いた団体が2件有り、多くの無償ボランティアによって活動が支えられている実態が推測される。
④活動の年間利用者数
 本設問の主旨は、NPO活動でどの程度の市民が恩恵を被っているかを知るためのものである。無論、イベント中心の団体もあれば介護など特定個人対象の団体もあり、これら性格が違う団体を並べて一律に論じるのは無理があるが、一定の参考になると考えた。
 延べ年間利用者数の総計:56,541人(有効回答数 25件)、2,175人/団体
 一方、1)の①で事業規模を利用者数に換算すると、ほぼ一人あたり1万円の費用が掛かっていることになる。但し、先に述べたようにサービス内容は多岐に渡り、利用金額も無料から有料まで巾が広いのであくまでも参考である。

2)NPOの情報収集と情報発信
①収集手段:別紙 データ編の4項 1)参照
 本設問は複数回答を許しているが、インターネットによる情報収集が活発に行われていることが明確になった。【全選択回答数84件に対し53件がネット情報関連である】
 なお、調査前には区報の利用が大きいと予想していたが、若干ながら区役所HPの利用の方が大きいことは意外であった。これは情報を早く入手したい意向の現れではないか。
②求める情報:別紙 データ編の4項 2)参照
 多少の差はあるが、情報内容の偏りは殆ど無い。従って、NPO活動には多岐に渡る情報提供が必要とされていることがわかる。
③情報発信手段:別紙 データ編の4項 3)参照
 実に23団体(67.6%)が自分たちのHPを持っている。また、情報発信には区報より自団体HPが多く使われている。
④発信情報:別紙 データ編の4項 4)参照
 主な発信情報は、データからわかるように広報と自団体PRに集中している。次ぎに回答の多かった「会員募集」も大きな意味では広報や自団体PRに繋がるものであり、今後、NPOを支援する団体として何をすべきか考える上の大きなヒントとなると思われる。

◎情報収集・発信にみる今後の課題
・地域活動ネットを利用している団体が7団体(20%強)ある。この内、自団体HPと地域活動ネットの両方を利用している団体は5団体、自団体HPを持たない地域活動ネット利用団体は2件である。この数字の大小の見方は人によって異なると思われるが、地域活動ネットを多くの団体に活かして貰うための工夫が求められていると言える。
・アンケート結果で見ると求める情報が多岐に渡っているが、これを今後の課題として考えると「NPO情報のポータルサイト」的なものが要求されていると捉えることが出来るのではないか。ただし、支援機構すぎなみが関わっているサイトは「支援センターHP」「地域活動ネット」「支援機構HP」の三種があるので、どのように使いわけるかの工夫が必要。
・情報発信に関して言えば、広報やPRを頑張っている姿が伺われ、例えば「如何に見て貰えるHPをつくるか」などといった講座等の研究も必要ではないか。また、このことは前述の「NPO情報のポータルサイト」にも関わると思われる。

3).支援センターについて
①設備利用;別紙 データ編のⅡ-1 1項 1)、2)参照
 半数近くの団体が何らかの形で当センターを利用しているが、中でも会議室と印刷機利用が多い。設備的には概ね満足されているようだが、下記の充実要望自由記入記事にも明らかなように充実を求められる設備も会議場所と印刷関連に集中している。
◎今後充実して欲しい設備(自由記入)に、記載された内容
・簡単な飲食を伴うパーティなどに使える場所
・夜間使える会議スペース
・研修室の開室曜日、時間枠の拡大
・ホッチキス付きの帳合機
・(小さな)打合せ室
*他にカラーコピー機の増設、印刷機器を増やすなどの印刷関係の要望が目立った。
②センター講座:別紙 データ編のⅡ-1 2項 1)、2)参照
 未受講団体が64.5%であるが、その理由は役立つ講座がない(26.7%)、場所や時間が合わない(40.0%)であった。要望講座についてはデータ編を参照。
③支援センターHP:別紙 データ編のⅡ-1 3項 1)、2)参照
 回答では8割近い団体が何らかの形で見ていることがわかり、半数以上(54.5%)は十分としているが、情報の場所がわかりにくい(18.2%)、欲しい情報がない(9.1%)のようにまだまだ不満が多い。また、自由意見を見ると支援センターHPを団体のイベント情報等の発信に利用したい意向があることは注目される。これらは今後の取り組み課題としたい。
④NPOネットワーク;別紙 データ編のⅡ-1 3項 3)参照
⑤センターメルマガ:別紙 データ編のⅡ-1 3項 4)参照

4)窓口相談について
 *別紙 データ編のⅡ-1 4項、5項 参照
 相談に来た団体は半数以下ではあるが、幸い概ね評価は高いと言える。
 ここで、注目するのは相談内容に大きな偏りがないことであり、これは前述の【2.NPOの情報収集と情報発信】の『②求める情報』と符合しているのではないかと考えられ、多様な相談に幅広く要望に応えられるセンターとなることへの期待が見て取れる。

5)中間支援について
①中間支援の認知度:別紙 データ編のⅡ-2 1項 参照
②「NPO支援機構すぎなみ」の認知度:別紙 データ編のⅡ-2 2項 参照
 概ね認知されている(83.3%)と考えて良いと思われる。
③期待:別紙 データ編のⅡ-2 3項 参照

6)「NPOタウンページ」について
*別紙 データ編のⅡ-2 4項 1)、2)参照
 必要性、質・量には否定的な意見は少ない。興味深いものとして「カラーで見やすいので自団体のPRに積極的に使っている(任意団体)」との記述が一件あった。
 今後の充実方向については、市民が使う場合、団体が使う場合など、幾つかの観点で検討する必要がありそうだ。

7)その他、自由記述
 下記の記述があったので列挙する。
・地域のNPO法人が生きていける方法と方向の手助けが欲しいのです。
・地域的に遠いためほとんど全く利用していないが貴活動は立派で極めて有用と考えている。
・いつも柔軟に対応して貰って有難うございます。
・HPでは設立総会の議事録しか掲載されていない。もっとオープンにした方がよいのでは?センターとしての総会的な全体会が必要と思う。年度計画・総括がより多くのNPOと共有されていくことが望ましいのではないか。はっきり言ってこのアンケートの主旨が見えない。

以上