■日時:2009年7月20日(月)10時10分~15時40分
■会場:杉並区役所 西棟6階 会議室special121_photo01.jpg


 午前中は、以下の(1)~(2)の5館(及び受託団体)の公開ヒアリングが、午後には、(6)~(7)の10館(及び受託団体)の事業報告会が行われた。
(1)上荻窪/NPO法人 たすけあいワーカーズさざんか
(2)西田/NPO法人 生きがいの会
(3)高井戸東/NPO法人 さらプロジェクト
(4)梅里堀ノ内/NPO法人 西荻まちメディア
(5)浜田山/NPO法人 杉並区シルバー人材センター
(6)高円寺北/社会福祉法人 奉優会
(7)馬橋/NPO法人 介護サポートネットワークセンター・アラジン
(8)方南/NPO法人 ひまわりの会
(9)四宮/NPO法人 さらプロジェクト
(10)今川/NPO法人 NPO支援機構すぎなみ
(11)桃井/NPO法人 おでかけサービス杉並
(12)高井戸西/NPO法人 竹箒の会
(13)善福寺/NPO法人 西荻まちメディア
(14)久我山/NPO法人 プロップK
(15)荻窪東/NPO法人 シニア総合研究協会

 現在、杉並区には、31館のゆうゆう館があり、およそ、その半数の施設で、NPOが協働事業を展開していることになる。各団体は、団体や自主事業の紹介に続いて、ゆうゆう館での協働事業の取り組みの中身について報告を行った。
 各団体は、それぞれの特徴・得意なところを活かしつつ、ゆうゆう館においては、以下の事業に関わる展開が求められている。
(1)「いきがい学び」に関する事業
(2)「ふれあい交流」に関する事業
(3)「健康づくり」に関する事業
 また、館により施設の内容や立地条件も多様であり、そんな中で、各団体は、団塊世代の取り込みや男性の利用者増に苦労しつつも、地域に密着して、以下のようなさまざまな取り組みを重ねていることが分かる。
・異世代間の交流
・地域人材の発掘と活用
・講座参加者のグループ化(交流)や地域デビューの支援
・地域の安心・安全づくりへの貢献
・午前・午後と講座を"ハシゴ"して、自分の家のように利用してもらう
・子どもを中心に家族そろって来場してもらう
・講座の後に必ず茶話会を開いて、参加者同志の交流の場とする
・単発の講座では、次につながらないので、集約するようにしている
・児童館や学校との協働する
・「発表の場」を別に設けて士気を高める
などなど。さらには、「ご近所のカルチャーセンター」を目指す団体、あるいは、キッチンを新設して「地域の台所」として活用する団体、地域社会に貢献し、利用者を増やすため、団体のミッションの見直しを行った団体もあった。あるいは、"近所の若いお母さん"をスタッフにして、フットワークの良さを追求するところも。また、スタッフのスキルアップのために、外部から講師を招くだけでなく、スタッフ自らが得意なことや趣味を活かして講師を務めるという試みを行っている団体もある。多様な団体が関わることで、ゆうゆう館に新たな魅力と可能性が生まれていることは確かである。

 評価委員からは、
・今後の重点目標や課題
・講座受講者のアフターフォロー
・自主事業への影響(波及効果)などについて質疑があった。

 NPOの活動により、旧・敬老会館から地域住民の居場所へと、ゆうゆう館の有り様も変化している。ただ、旧・敬老会館時代からの登録団体が多く「協働事業を入れるのが申し訳ないような気になることもある」という団体もあった。一方、「協働事業を行うことで男性の利用者が増えた。協働事業には、そんな改革の効果も期待できる」という団体もある。
いずれにせよ、NPOにとって、ゆうゆう館という活動場所(拠点)を得ることのメリットは大きいといえる。少なくとも、NPOは、場所と機会が与えられれば(ついでに潤沢な予算も)、創意工夫で、さまざまな事業を展開するだけの知恵とパワーを持っていることが証明されたとは思う。ただ、祭日ということもあり、公開形式にも関わらず、参加者は、ほとんど関係者ばかりとなった。せっかくなら、ゆうゆう館の利用者などにも参加してもらい、もっと議論を深めることができたのでは・・と、少し残念に思われる。では、この続きは、センターのイベントということで考えてみましょうか。
(契約ライター 澤村 記)